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同じ地域なのに薬局求人の年収の差が200万?給与設定の傾向や理由を解説

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調剤薬局の求人情報を見ていると「450万円以上」というのもあれば「年収650万〜ご相談」というのもあります。

 

同じ地域なのに年収が200万円も違うと自然と高い方に目がいってしまいますよね。

 

ふと・・・「薬剤師が寄り付かない薬局だから年収が高いのかな?」とか「実はブラック企業?」などと疑心暗鬼になってしまうこともあります・・・。

 

今回は給料の設定方法と、なぜ同じ仕事なのに給料に開きがあるのか?についてお話します。

 

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年収はどのように設定されるのか?

 年収の設定方法にはいくつか種類がありますが、大きく分けて3種類と言われています。

 

1. 賃金表による賃金制度

2. 経営者による裁量

3. 職業給や地域の相場によるモデル賃金

 

です。1つ1つ見て行きましょう。

1. 賃金表による賃金制度

大きな会社や公務員には必ず賃金表が存在します。

 

例えば、東京都は東京都人事委員会よって賃金を設定していてホームページ上で公開しています。

 

その中の薬剤師の賃金について見てみましょう。

 

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参照: 東京都人事委員会ホームページ 医療職給与表

 

東京都薬剤師公務員の場合は上の表の様に、縦に「号給」横に4種の「職務級」が設定されています。(※号給 : 同じ役職の中でのランク、※職能級 : 職務遂行能力)

 

このように、表で現わすことのできる賃金表による給料体系を賃金制度と呼んでいます。

 

この賃金制度にもいくつか種類があります。会社や組織によっていくつか組み合わせて賃金設定が行われているのが現実です。

 

①単純号俸 : 1年に1回の定期的昇給

 

単純号俸とは1年に1回定期的に昇給するタイプです。

 

仕事の評価には関係なく一律に昇給していきます。年功序列的な運用になります。

 

②段階号俸 : 単純号俸に評価が加味される

 

①の単純号俸に会社からの評価が加えられて算出されるタイプが段階号俸です。

 

例えば、社内の査定にA(〇)、B(△)、C(×)と三段階の評価ランクがあるとします。

 

・Aランクの場合は ⇒ 3号俸昇級

・Bランクの場合は ⇒ 2号俸昇級

・Cランクの場合は ⇒ 昇級なし

 

と社内で取決めがある場合、この評価ランクの昇級分が定期昇給に加えられます。

 

このシステムは定期昇給にプラスアルファの評価で昇給が行われるので、年功序列的に近い賃金設定方法といえるでしょう。

 

③複数賃率 : 職能や資格給に採用されるシステム

 

単純号俸や段階号俸はどうしても年功序列的な賃金設定になってしまいます。

 

しかし、複数賃率は年功序列的な側面をなくした賃金システムです!

 

毎年、全社員が同じスタート地点から仕事するイメージです。過去の年収や評価を反映させません。

 

この複数賃率は、職能給や資格給によく採用されるシステムです。薬剤師で言うと薬剤師資格手当のことですね。

 

3つを比べてみると、日本の大半の一般的企業は②の段階号俸で、人事評価により役職が上がり給料も上がっていくパターンを採用している会社が多いようです。

2. 経営者による裁量

日本には最低賃金の確保に関するルールはありますが、賃金の設定方法に関しては特に決まりがありません。そのため賃金は基本的には会社が勝手に決めてよいことになっています。

 

人数の多い大企業では従業員間で不公平感がないように賃金表があります。しかし、少人数の小さな会社では賃金表を作ってないことがあります。

 

特に調剤薬局の業界では1店舗のみの薬局がこの「経営者による裁量」に該当するでしょう。社長自ら現場に出て従業員と毎日働いているような場合です。

 

この経営者による裁量には賛否両論があります。賛成意見は、社長目線からすると当然だという意見です。

 

仮に社長の方針や考えに真っ向から反発する社員がいるとします。その社員が正論を言ったとしても統制が取りにくくなるので、会社にとってはマイナスです。そのような視点での評価基準が多く見られます。

 

しかし、小さな会社では社長が社員をとても大切にする傾向があるため、同業の薬局相場に比べて非常に高く設定されていることがあります。

 

一方、反対意見としては薬剤師としての仕事の処理能力や正確性に対する評価はなくて、社長の情緒や感情面に訴えての評価は苦手という声もあります。

3. モデル賃金

モデル賃金は、同業者の賃金水準と地域相場を考慮して各会社で作成される賃金です。

 

資格業一般に言われることですが、都心で働いているからと言って給料が高いわけではありません。

 

因みに、平成26年の47都道府県別の薬剤師年収ランキングを見ると

 

1位 静岡県 約660万円

2位 群馬県 約615万円

3位 広島県 約610万円

3位 山口県 約610万円

5位 熊本県 約600万円

 

と地方が上位にランクインしています。

 

これは、患者人口に対する薬剤師数の需要と供給の関係によるものです。

 

高齢者が多くて薬剤師が少ない地域では薬剤師は希少価値になりますので年収は高くなります。

 

反対に、都心である東京・大阪の年収ランキングは、東京が約515万円で31位で、大阪は約495万円で39位でした。

月給制と年俸制ではどちらが高い?

月給制

月給制の場合は月々の基本給を基本として支払われます。この月給に加え会社毎に賞与があります。

 

具体的な例を挙げてみましょう。

 

例えば月給30万円で賞与が年2回2か月分の場合

 

30万円×12回+60万円×2回=480万円となります。これに残業代が付きます。

 

※ただし、賞与は会社の実績によってあったりなかったりするもので、絶対に支払わなくてはいけないものではありません!そのため、年収の360万円は固定で賞与分の120万円は固定ではないという考え方をします。

 

月給制は会社の業績によって賞与の有無が決定されるため、毎年の年収は賞与分により変わります。

年俸制

年俸制は欧米で取り入れられている制度で、基本的に年功序列型の終身雇用とは異なる発想の元にあります。

 

例えば、年俸480万円の場合

 

480万円÷12か月=40万円で、毎月40万円となります。この額は固定です。

 

※年俸制の場合は残業代が出ないと言われていることが多いですが、基本的には年俸制でも残業代は支払われないといけません。しかし契約時に「みなし分」として一定残業や賞与を年俸額に組み入れているところもありますので、注意しましょう。

 

 

月給制と年俸制とどちらの年収が高いか?については、働き方にもよるので一概には言えないのですが、年収ベースで考えると年俸制の方が高給になります。

 

そもそも、年俸制は自分の実績が全てで個人主義的な考えです。野球選手なども年俸制ですが非常に高いですよね。

 

薬剤師の業界にも年俸制が導入されています。特に中途採用される薬剤師に対しては年俸制の割合が多くなっています。

 

中途採用の場合は薬剤師として必要な教育を他社で受けていて実績もあります。社員教育に費やす時間や費用は必要なく、即戦力となります。

 

会社によっては会社の実績に影響を受けない年俸制で迎えるほうが高給提示できるため、薬剤師を確実に確保したいときには年俸制提示することろもあるようです。

 

海外での年俸制は、個人の実績が全てで会社に帰属しないという発想です。実績を積んでは転職を繰り返すことで年収を上げていくのが主流です。成果が出なければ首を切られるので非常に厳しい世界です。

 

しかし実力のある人にとっては年収が非常に高くなるのでやりがいがある仕組みともいえるでしょう。

 

日本の場合は欧米の発想による年俸制導入ではなく、どちらかというと人口ピラミッドによるものと言われています。

 

少子高齢化により年齢が高い人が会社に多いというような現象が起きてきはじめました。

 

年功序列型の月給体系は、勤続年数が長くなるほど給料が上がっていくため、会社に年齢の高い人ばかりが増えると実質的に維持できなくなってくるのです。

 

過去の日本で機能していた年功序列システムが少子高齢化によって機能不全になる日も近いでしょう。

薬剤師歴・年齢が同じなのになぜ年収が異なるの?

薬局である日突然、薬剤師が大量退職してしまうことがあります。一人の薬剤師がうっかり自分の年収を言ってしまったことが原因になるようです。

 

同じ年齢で同じような経歴なのに、年収に開きがあることを知ると退職を選ぶ薬剤師が多いのです。

 

薬局の給料というものは、同じ薬局でも採用時期・入社経路・業界の動向によってばらつきがあります。

 

一般的な大企業の場合は不公平感が起きないように年齢や経歴を賃金表に当てはめてお給料を算出します。

 

しかし、調剤薬局の場合は大手も中小も戦力となる薬剤師を確保したいがため、時と場合によって提示年収がかなり違ってきます。

理由1:採用時期

急な薬剤師の退職等で、人数が不足している時期の採用には会社側は年収を高めに設定します。そうしてでも薬剤師を確保したいと考えているからです。

 

薬剤師の不足 > 薬剤師の充足 ≒ 年収高↑ > 年収低↓

理由2:入社経路

企業が求人を行う際には、求人広告を出したり転職エージェントに申し込んだりします。

 

転職エージェントを通さず一人で面接に来た薬剤師と、転職エージェントを通して面接にくる薬剤師では結果的に年収が異なってきます。

 

その理由は・・・ずばりコンサルタントさんの存在の有無です。

 

同じ面接でも、薬剤師対人事課の場合は力学が働き会社優位に話が進みます。

 

一方、転職エージェントを介した面接の場合は間にコンサルタントさんがいるため年収交渉はコンサルタントさんが行います。

 

結果、転職エージェントを介する転職活動 > 一人で転職活動 ≒ 年収高↑ > 年収低↓ となります。

理由3:業界の動向

最後の業界の動向とは、診療報酬によるものや会社の業績です。

 

調剤薬局の業界の流れをみると分かりますが、数十年前は薬価差益が20パーセントの薬局バブル時代がありました。

 

しかし、現在は薬価も年々減少傾向で、薬価差益は5パーセントと縮小されました。

 

調剤薬局の利益は、処方箋枚数より薬価差益によるものが大きいため業界の流れに影響を受けます。

 

必然的に業界全体の景気が良いときに採用された者は年収が高めですし、不景気のときに採用された者は年収が低く抑えられてしまいます。

 

 

このようにいくつかの原因が重なることで、同じ薬剤師歴・同じ年齢でも年収差がおきてしまうのです。

まとめ

年収は、会社の賃金設定・地域差などで決まるので、薬剤師個人の力では変えられません。また、薬局業界も今後大きな変化を迎えます。

 

しかし・・がっかりしないでください!年収を変えられる方法はあります!

 

一番の近道は、高年収の案件が多い転職サイトに登録する!ことです。

 

薬剤師の転職サイトは大小合わせて全国に100社以上あるといわれています。

 

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