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薬剤師がドラッグストアへ転職する際に押さえておきたい事とは?

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調剤薬局は毎回の調剤報酬改定で苦戦が強いられていますが、ドラッグストアは調剤薬局と対照的に年々売上が増加しています。

 

ドラッグストアと調剤薬局とでは収入財源が異なります。調剤薬局は調剤報酬が財源ですが、ドラッグストアは市場原理で売上が決まるので売上が伸びているのですね。

 

薬剤師の大半が調剤薬局に勤務していますが、薬局経営難を理由にドラッグストアへの転職を考えている人も多いようです。

 

しかし、このままドラッグストア業界は成長し続けるのでしょうか?

 

今回は、ドラッグストア業界の現状と転職する際に押さえておきたいことを解説します。

ドラッグストア業界は急成長中。

ドラッグストア業界の現状について

薬局とドラッグストアは似ているようで全く異なる業界です。調剤薬局は主に調剤報酬を財源としている医療提供機関の1つですが、ドラッグストアは小売業です。

 

調剤報酬の点数が毎回の調剤報酬改定の度に低くなっていく中、ドラッグストアの業界は成長を遂げています。

 

ちなみに2017年の調べでは、全国のドラッグストアの店舗数は18,874店舗でした。
 

薬キャリ職場ナビ「ドラッグストア売上高ランキング(2017年版)」に全国のドラッグストアの店舗数の推移と会社数が調べられたグラフがあります。

 

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ドラッグストアの店舗数は右肩上がりに増えていますが、会社数は減っています。

 

このグラフからドラッグストア業界の業務資本連携やM&Aがかなり進んでいることが分かります。

調剤薬局とドラッグストア、転職するならどっちがおススメ?

一般的に薬剤師が転職活動をする時は、調剤薬局から調剤薬局へ、ドラッグストアからドラッグストアへという動きが大半です。

 

しかし、毎回の調剤報酬の減少状況から薬局業界に将来性を感じられない人は、ドラッグストアへの転職を希望しています。

 

OTC(一般用医薬品)だけを取り扱っているドラッグストアに勤務している薬剤師の中で、将来的に潰しの利く調剤業務技術を習得したい薬剤師は、ドラッグストアから調剤薬局へ、またはドラッグストアでも調剤併設店のある会社へと転職しています。

 

薬局とドラッグストアとでは仕事内容も年収も異なるので、一概にどちらがいいと断定は難しく自分の希望を優先するのが一番でしょう。

 

しかし、高年収と仕事の両方取りしたい場合にはドラッグストアへの転職をおすすめします。

 

ドラッグストアはOTC専門店と保険調剤部門を設けている保険調剤併設店があるからです。

 

最近ではドラッグストアの奥の方に「処方箋受付」カウンターがあり、保険調剤を行っているドラッグストアを頻繁に見かけますよね。

 

ドラッグストアの場合、OTC専門薬剤師と保険調剤薬剤師を両方経験することが可能で、しかも薬剤師の平均年収を大きく上回る額の年収を提示してくれる職場なのです。

 

下記のグラフを見ても分かるようにドラッグストア業界は、売上ランキングトップ10社が業界売上の6割以上を占めています。

 

ドラッグストアの業界は大企業なので資本がしっかりしており福利厚生面も安心できます。

 

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※薬キャリナビドラッグストア売上ランキングより引用

ドラッグストア売上トップ5の平均年収と調剤薬局との比較

ドラッグストアトップ5の平均年収

  ドラッグストア 平均年収
1位 ウエルシアホールディングス 785万円
2位 ツルハホールディングス 784万円
3位 マツモトキヨシホールディングス 732万円
4位 コスモス薬品 445万円
5位 スギホールディングス 645万円

※参考:上場企業が公表している有価証券報告書2016年データ

 

ドラッグストアトップ5の平均年収(各会社全体の年収)は678万円となります。ドラッグストアの年収は高めですね。


次に大手調剤薬局の売上トップ5の年収と比較してみましょう。

調剤薬局トップ5の平均年収

  調剤薬局 平均年収
1位 アインファーマシーズ 431万円
2位 日本調剤 556万円
3位 クラフト 488万円
4位 総合メディカル 432万円
5位 クオール  473万円

 

調剤薬局トップ5の平均年収は476万円です。ドラッグストアと調剤薬局のトップ5の年収を比較すると、約200万円もの開きがあります。
 

厚生労働省が行った2015年賃金攻勢基本統計調査とリクナビ薬剤師の薬剤師調査を参考に、薬剤師全体の平均年収を業種別に比較してみましょう。

 

正社員薬剤師の平均年収比較【2015年データより】
  男性薬剤師 女性薬剤師
薬剤師全体平均 587万円 502万円
調剤薬局大手5社平均 476万円
ドラッグストア調剤併設店 655万円 540万円
ドラッグストアOTCのみ 592万円 550万円

 

単純に年収のみを比較すると男性の場合はドラッグストアの調剤併設店の655万円が一番高く、女性の場合はOTCのみを扱っているドラッグストアが550万円で一番高い結果でした。

 

ドラッグストアが調剤薬局より高い年収を提示できるのは、採用に非常に力を入れているということと、日常品やOTC販売は調剤のみより利益が高いからです。

 

調剤報酬の改定内容に左右されないことも安定して高給提示できる要因の1つと言われています。

 

ドラッグストアでは新卒の初年度年収に500万円提示する会社もあります。中途採用の転職の場合も600〜650万円からスタートして昇給して700万円前後というのはよくあるようです。

ドラッグストアでの薬剤師の働き方は?

ドラッグストアに転職希望する薬剤師が押さえておきたいこと

ドラッグストアといえども、OTC(一般用医薬品)のみを扱う店舗保険調剤も行っている保険調剤併設店舗とに分かれます。

 

日常品や市販薬を購入するだけのお客さんの層と病院に受診した患者さんをも受け入れる場合とでは店舗の雰囲気もニーズも異なってきますよね。

 

薬剤師も販売と調剤とでは、神経の使い方や誤投薬という責任の重さが異なってきます。

 

OTC(一般用医薬品)のみを扱うドラッグストアの業務内容

・基本的に立ち仕事

・OTC服薬指導

・販売

・品出し

・レジ対応

・ポップの作成

 

調剤薬局併設ドラッグストアの業務内容

・調剤業務

・医薬品管理

・薬歴作成

 

会社によってはOTC部門の手伝い

・販売

・品出し

・レジ対応

・ポップの作成


ドラッグストアの場合、会社によって薬剤師の業務に幅があります。

 

調剤併設ドラッグストアの場合OTC部門を手伝わず調剤専門薬剤師として配属されるところもあれば、手が空いている時や混雑しているときに雑務を手伝うところもあります。

 

会社の方針や配属先によって人間関係の面が変わってくるといわれています。

 

転職する際には、「自分は薬剤師だけの部署がいいのか」「他部署の人とも関わりたいのか」「どちらに向いているのか」などを考慮してから転職先を決めていきましょう。

ドラッグストアのメリットとデメリット

メリット

・年収が高い(ドラッグストアの店長となると年収1,000万円以上の人もいます)

・人間関係が良い

・お客さんの症状を聞きながら市販薬を薦められるのでやりがいを感じる

・忙しくて病院に行けない人の力になれ、ありがとうと言われると素直に嬉しい

・営業時間が長いので苦手な人と会わないようにシフトを組んでもらえる

・仕事終わりに社員割引で買い物が出来る

・複利厚生面が充実している

・従業員の年齢層が幅広く閉鎖的でな

 

調剤薬局で働いている薬剤師の転職理由は、年収(年収が低い)と人間関係(人間関係が悪い)が断トツです。

 

実は、調剤薬局で勤務する薬剤師には人間関係のストレスが原因で体調を壊してしまう人が多くいるのです。

 

狭い調剤室の中で毎日ピリピリしながら調剤を行っているので人間関係が悪いと非常に居心地が悪くなってしまうのは当然です。

 

しかし、ドラッグストアで働いている薬剤師の多くが「人間関係が良好」と口を揃えて言います。

 

年収が高いうえに、人間関係が良い。この辺りがドラッグストアの最大の魅力ですね。


また、保険調剤併設店の場合はこのような声も聞かれます

 

・面処方箋が多いのでいろいろな病院の処方箋の調剤ができる

・OTCについても勉強できるので薬に関して幅広い知識が付く

・調剤に時間がかかるときは、患者さんに店舗内でのお買い物をオススメできる

・接客対応能力や対人スキルが向上したと感じる

・OTC部門や日用品売り場のスタッフとも交流があり和気あいあいとしている

 

次はドラッグストアのデメリットとなる面です。

 

デメリット

・営業時間が長い(調剤薬局は9時〜18時または19時の営業時間が大半だが、ドラッグストアは22時までの営業が多く、24時間営業の店舗もある)

・基本的に立ち仕事で体力が必要

・世間がお休みの土日・祝日・年末年始などが店舗の稼ぎ時で出勤しなくてはいけない

・レジ内や品出し以外にも雑務が多く、自分は薬剤師なのか?と感じることがある

 

ドラッグストアは年収がよく人間関係のストレスを回避しやすい環境がある一方で、営業時間の長さ・体力勝負・雑務の多さから不満の声も上がっています。

 

ドラッグストアで働く上でのポイント

調剤薬局以上に接客対応能力や対人スキルが必要
OTC医薬品について詳しくなり、接客対応力が身につく
勤務時間が長いだけに収入は高い
ドラッグストアは調剤薬局と違って遅い時間まで開いているので勤務時間が長くなることも多く、それだけ収入が高い傾向にある
調剤薬局では平均的に年収400万円〜600万円くらいだがドラッグストアの場合は平均的に年収400万円〜700万円

 

ドラッグストア業界は成長しているので、それに比例して業界の競争も激化しています。そのため深夜までの営業は当たり前、365日休まず営業という店舗も増えてきました。

 

結果、従業員不足と既存従業員の労働時間が長くなっているという状況を生んでいます。

 

この現状を改善するために各社休日の取得に関して連続長期休暇取得などを導入するなどの工夫が行われ始めています。

 

また、ドラッグストア業界の競争に勝ち残るために他業種への参入が戦略の1つとして考えられています。

 

例えば、コンビニ業界や家電量販店、スーパーなどとの業務提携です。市場拡大に成功すれば売上が上がるからですね。

 

しかし、一方でコンビニ等にドラッグストアが参入し始めると薬剤師に求められる業務が変わってくるのでは?と懸念の声もあります。

 

ドラッグストアの薬剤師がコンビニの店員化する。?

薬剤師向けのネット情報の中に「ドラッグストア業界がコンビニやスーパーと業務提携すると、薬剤師は弁当の品出しレジ打ちなどの業務でコンビニの店員化するのでは?」という内容のものが増えてきました。

 

確かに他業種との提携に伴い現場が落ち着くまでは白衣を着た薬剤師による不釣り合いな光景も目にするかもしれません・・・。

 

しかし時代を考えると人件費削減・少子高齢化による人手不足でスーパーもコンビニも無人化レジの方向に急速に向かうのではないかと言われています。

 

懸念されているようなコンビニのレジ打ちなどは機械化されてなくなるかもしれません・・・。

 

《参考ニュース》

HARBOR BUSINESS Online『増える「セルフ精算レジ」、「セルフレジ」のスーパー。その理由は』

レジの生産性160%アップ!?店員が商品スキャンを行い、消費者が会計を行うセルフ精算レジの活用が拡大している。

 

日本経済新聞全コンビニに無人レジ 大手5社、流通業を効率化

セブンイレブン・ジャパンやファミリーマートなど大手コンビニエンスストア5社は消費者が自分で会計するセルフレジを2025年までに国内全店舗に導入する。


時代の流れは早く、コンビニやスーパーのレジ自体が無人化される日は目前です。

 

今後は人間しか出来ないことと機械を利用出来ることが区分されていく可能性が高くなっていくでしょう。ドラッグストア業界の今後の躍進に注目です。

おすすめの転職サイト

ドラッグストアの業界売上は大手10社が全体の半数以上を占めているので、薬剤師でドラッグストアに転職を希望するは大企業に就職することになります。

 

大企業相手なので、転職時にも大手転職サイトを通して活動をする方が断然有利に転職できます。

 

転職サイト業界の中で最大手は何と言っても「薬キャリ」です。大手ドラッグストアへの転職活動をサポートしてきた業績は半端なく多いです。

 

安心してコンサルタントさんに条件や希望を伝え、有利に転職活動をしましょう。

 

薬キャリおすすめのポイント
薬剤師一人一人に担当のコンサルタントが付きます。
登録・サポートは無料で受けられます
年収・条件交渉はコンサルタントさんが代理で行ってくれます。
転職後のアフターフォローも行ってくれます。

ドラッグストアへ転職したい薬剤師は、中長期的な目線で転職先をえらぼう!

同じ薬剤師の免許を使用して働くのでも調剤薬局とドラッグストアでは年収も環境もかなり異なります。

 

ドラッグストア業界は大手10社が全体の売上の過半数を占めているので、大手企業が舵を取ると業界への影響力は絶大です。

 

資本力のある大企業がひしめき合っている業界ですので、今後の業界の成長に期待をもてるでしょう。

 

これからドラッグストアへ転職したい薬剤師は、短期的な目線でなく中長期的な目線で転職先を選ぶと良いでしょう。

 

調剤薬局のように毎回の調剤報酬に苦しめられることはありませんが、時代に即した形の変容されていく可能性が高いでしょう。

 

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